アルカリ剤だけで洗う
アルカリ洗濯とは、セスキ炭酸ソーダや炭酸ソーダ(炭酸塩)などのアルカリ剤を使って洗濯する事です。
石鹸と比べると洗浄力は劣りますが、軽めの汚れなら十分に対応可能です。
アルカリ洗濯の仕方
水30Lに対する使用量
セスキ炭酸ソーダ:小さじ2~3(約20g)
炭酸ソーダ:小さじ1~1.5(約10g)
溶かした水に手を入れて指先を擦り合わせた時、指先が少し滑るようなツルッとした感触があれば十分です。
- 洗濯物を洗濯槽に入れ、水量を決める。
- スタートボタンを押し、給水しながらアルカリ剤を振り入れる。石鹸のような溶かし込みは不要。
- 1~2分攪拌して一旦スイッチを切る。
- 半時間~3時間程度浸け置く。一晩浸けおいても良い。
- 3分程度攪拌してから濯ぎ~脱水に移る。濯ぎは1回で十分だが、不安なら2回行う。
衿袖の黒ずみや酷い油汚れ、泥や化粧品等の激しい汚れはアルカリ洗濯では完全に落とせません。石鹸で部分洗いしてからアルカリ洗濯をして下さい。
汚れ落としの仕組み
アルカリ剤は油性汚れを自然乳化(けん化)する働きがあります。その為、皮脂やちょっとした油汚れを洗う事が出来ます。
タンパク質を分解する働きもあり、垢や血液、食品由来の汚れのようなタンパク質汚れも落とす事ができます。
「着たら洗う」にぴったりの洗濯方法
今日では、衣類を洗う理由は「汚れたから洗う」ではなく「着たから洗う」に変化しています。
程々の洗浄力を持つアルカリ洗濯はそのような軽い洗濯にぴったりです。
ひどく汚れているもの以外はアルカリ洗濯を基本に据え、3~4回に1回位のペースで石鹸で洗濯すれば十分です。
2021年1月改訂