一口には言えない
一口に「廃油石鹸」と言ってもその中身は様々です。整った設備で一定の品質を保って生産される製品もあれば、家庭や地域で廃油を持ち寄り手作りされる製品もあります。
従って「廃油石鹸だから使えない」「廃油石鹸でも大丈夫」と一口には言えないのです。
家事用はNG
とは言っても、家事用の廃油石鹸を体に使うのは止めておくのが安全です。
廃油が原料なので品質を保つのが難しい
廃食油は品質が一定とは限りません。その為、特に手作りの場合だと出来上がった石鹸の品質にバラツキが出る可能性があります。
例:油が石鹸に充分変化せず油っぽい仕上がりになる。アルカリ性に傾きすぎて脱脂力が強すぎる石鹸になる。
体洗いには向かない原料が配合される事が多い
廃油石鹸として販売されている粉石鹸には、大抵「炭酸ソーダ(炭酸塩)」が入っています。
また、家庭や地域のグループで作られるものは、ご飯粒やみかんの皮などの固形物を入れることも多いようです。
そのような石鹸を身体や髪に使用して問題ない場合もあるかも知れませんが、お勧めとは言えません。
化粧品認可済みならOK
廃油利用の石鹸であっても、「化粧石鹸」「浴用石鹸」と銘打って販売されている製品であれば体に使えます。
「化粧石鹸」「浴用石鹸」と表示する為には化粧品としての認可を受けねばなりません。化粧品の認可を受けたと言う事は、体に使用しても差し支えないと認められたという事です。
2020年11月改訂(2011年10月初出)