「漂白」とは
漂白剤は、繊維から汚れを取り除いてきれいにするのではありません。汚れの色素を分解し、別の物質に変え、色を無くして目に見えなくするのです。
そのため、まずは通常の洗剤で落ちる汚れを取り除いてから漂白をするという順番が理に適っています。
主な漂白剤の種類
現在市販されている主な漂白剤には、次のような種類があります。
分類 | 酸化型漂白剤 | 還元型漂白剤 | ||
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塩素系漂白剤 | 酸素系漂白剤 | |||
形状 | 液体 | 粉末 | 液体 | 粉末 |
主成分 | 次亜塩素酸ナトリウム | 過炭酸ナトリウム | 過酸化水素 | 二酸化チオ尿素 |
液性 | アルカリ性 | 弱アルカリ性 | 弱酸性 | 弱アルカリ性 |
特徴 |
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塩素系漂白剤
- 広く市販されており手に入れやすい。
- 作用が強力なため、使える対象が限られる。
- 特有の刺激臭がある
- 塩素が残留すると繊維が傷むことがあるため、脱塩素処理が必要な場合がある。
- 「混ぜるな危険」酸性の液と出会うと有毒な塩素ガスが発生します。酸性タイプの洗剤と絶対に混ぜないこと。塩素系漂白剤を流した排水口に、すぐに酸性の水溶液を流すのも厳禁です。排水管の中で混ざって塩素ガスが発生する可能性があります。
酸素系漂白剤(粉末タイプ)
日常的に最も使いやすいのは、粉末状の過炭酸ナトリウムが主成分の酸素系漂白剤です。
詳しくは「過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤) 」(アイテム事典)をご覧下さい。
酸素系漂白剤(液体タイプ)
- 主成分は消毒剤のオキシフルと同じ「過酸化水素」。
- 液性は弱酸性。毛・絹にも使える。
- 粉末の酸素系漂白剤よりも効果は弱い。
還元型漂白剤
還元型漂白剤は、鉄サビの汚れを落とすのに効果があります。鉄分を含んだ水で黄ばんだ衣類の漂白にも使われます。
2024年5月改訂(2001年11月初出)