国際界面活性会議の定義
石鹸の定義にはいくつかありますが、国際界面活性会議の用語によれば、石鹸とは
炭素原子を少なくとも8個含む脂肪酸または脂肪酸混合物のアルカリ塩(無機または有機)をさす総称
(阿部芳郎「洗剤通論」1985、近代編集社、P.3)
とされています。
石けんの分類
この定義では、洗浄力のない金属石鹸(石鹸かす)も石鹸の中に含めています。
石けん | アルカリ石けん | ナトリウム石けん(脂肪酸ナトリウム) |
---|---|---|
カリウム石けん(脂肪酸カリウム) | ||
アンモニウム石けん(脂肪酸アンモニウム) | ||
有機塩基石けん(トリエタノールアミン石けん、L-アルギニン石けんなど) | ||
金属石けん | カルシウム石けん、マグネシウム石けんなど |
狭い意味での石鹸(脂肪酸石鹸)
日常的に私たちが洗浄に使う、狭い意味での「石鹸」とは、
脂肪酸または脂肪酸混合物と、アルカリ金属が中和して結合してできた化合物
を指します。つまり、脂肪酸ナトリウムと脂肪酸カリウムのことです。石鹸百科では、特に断りのない限りはこの狭い意味で「石鹸」という言葉を使っています。
2022年5月改訂