通常の使用以外は有害

合成洗剤を使っている人たちは、(作っている人たちはもっと一生懸命になって言いますが)政府が安全と言っているから、大丈夫だと言います。本当に政府は安全と言っているのでしょうか。

「通常の使用では無害」という言い方をしているだけです。例えば台所用合成洗剤の場合は、ビンの裏に記載してある通りに薄めて使えば無害といっているだけです。この通りに使っても手荒れをおこす人はたくさんいるし、皮膚からの浸透も考えられます。しかも、科学技術庁のアンケート調査では、約半数の女性が台所用合成洗剤の原液をスポンジなどにじかにつけて使用しているのです。あきらかに有害な使い方をしているわけです。

「通常の使用では無害」ということは、通常の使用以外は有害ということの裏がえしです。はっきりと合成洗剤は有害であることを認めているわけです。飲めば死んだり、目に入ると失明してしまうような毒が、台所においてあるということです。それでも、合成洗剤は飲むものでもなく、目に入れるものでもないから無害なのです。

原子力発電のことでも、政府は安全だ、安全だというけれどなぜか?

ずい分長い間不思議に思っていたのですが、最近やっとわかりました。セイフという言葉を英語辞典で引くと、<安全な・危険のない・被害の心配のない>等という意味なのです。だからセイフは安全かと、一人で下らぬ駄洒落によろこんでいます。

※このコーナーでは、石川貞二さんの文章をそのまま掲載しています。当「石鹸百科」とは異なる見解が含まれていることがあります。

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