汗や皮脂、泥汚れなどで真っ黒になった白靴下は、洗濯機で洗っただけではなかなかきれいになりません。洗濯前の一手間と便利グッズを使って上手に対処しましょう。
洗濯用固形石鹸(助剤入り)
ケイ酸塩などのアルカリ剤入り石鹸がおすすめ。
脂やタンパク質汚れにも強く、無添剤の固形石鹸よりも数段汚れ落ちがアップ。汚れた部分を十分に湿らせ、そこに石鹸を直接塗りつけて洗う。
洗濯板
靴下専用なら、洗面台に楽に立てかけられる小さめの製品がお勧め。
靴下の真っ黒汚れに石鹸を付けて洗濯板のギザギザ面で揉むように押しつけたり転がしたりする。力が入れやすく、ギザギザの面が繊維の間に入り込んだ汚れを押し出してくれる。
洗濯ブラシ
汚れた部分をこすったり、上からトントン叩いたりして使う。
汚れを押し出す力は洗濯板の方が強いが、ブラシは小さい分小回りが利くので揃えておくと便利。洗濯ブラシがないときはシュロの束子(たわし)で代用できる。
ポットのお湯
汚れのひどいところに、ポットのお湯を直接かけて石鹸を塗りつける。
お湯の力で石鹸の洗浄力がアップ。湯の量は靴下に塗った石鹸が泡立つくらいで充分。あまり沢山かけると火傷の恐れがある。
粉石鹸の事前泡立て利用
手洗いする時間も気力もないとき向き。洗濯槽で洗濯用粉石鹸を低水位で攪拌し、溶かし込んでいるときに靴下だけ先に入れておく。
濃い石鹸液が充分にしみ込むうえ、ほかの洗濯物より長時間洗うことになるので、手洗いなしでもそこそこきれいになる。ただ、こればかりだと汚れが溜まってくるので、時々は手洗いするほうがよい。
アルカリで汚れを緩める
セスキ炭酸ソーダ等のアルカリ剤は靴下の真っ黒汚れには殆ど効果がない。しかし、下処理としては役に立つ事がある。
アルカリ洗濯をする時にほかの洗濯物と一緒に浸けこんでおくと、アルカリの力で汚れがある程度緩む。アルカリによって緩んだ汚れは石鹸で手洗いする時に落とし易くなる。
アルカリ浸け置きでの注意点
混紡の靴下をあまり長いあいだ浸けおきすると、再汚染が起きる事がある。再汚染とは、繊維から離れた汚れが再び繊維に戻ってきてしまうこと。
浸け置き時間は、汚れが緩み、且つ再汚染が起きない程度に留める。
石けん百科&百貨・通信【vol.99】2009.03.02より