湿気はカビや雑菌の元。本格的な殺菌漂白とは別に、普段から少しずつ実行できる台所での湿気対策をご紹介します。
スポンジ・タワシ・ブラシは複数用意
台所用のスポンジ類は後片付けのたびに使うため、なかなかすっきり乾きません。雨の多い季節は特に乾きが遅く、雑菌やカビの心配が増えます。
このような道具は最初に同じものを3つくらい用意し、ひとつずつ順繰りに使うようにします。こうすれば使っていない間に乾くため、雑菌やカビが繁殖するのを抑えられます。
水切れのよい石鹸置きを
石鹸置きの下に溜まった水は雑菌が繁殖しやすい状態にあります。こまめに捨てましょう。
石鹸の下に目の粗いスポンジを敷いておくのも効果的です。石鹸置きの底に溜まった水に石鹸が触れにくくなるためです。
キッチンスポンジを石鹸置きに
スポンジを敷いた石鹸置きも市販されていますが、適当なプラスチック容器に手持ちのスポンジを敷いて作ることもできます。
スポンジはできるだけ目の粗いものを選びましょう。水切れが速く、通気性もよいので石鹸がふやけにくくなります。
石鹸に直接触れているスポンジは、溶けた石鹸が少しずつ溜まって水切れが悪くなってきます。
そうなったら、そのスポンジで洗い物をしたりシンク掃除をしたりしましょう。スポンジに付いた石鹸がムダにならず、スポンジもすっきりして水切れがよくなります。
布巾を速く乾かすアイデア
台所で使う綿の布巾は洗ったあと1~2分くらい電子レンジにかけてから広げて干します。
電子レンジ加熱によって水分が飛んでいるので早く乾き、熱による殺菌効果もある程度期待できます。加熱してすぐの布巾は大変熱いため、取り出す時には十分に気をつけて下さい。
レンジの中が食べものの汁で汚れていると布巾も汚れてしまいます。事前にレンジの中をきれいに拭く、布巾を清潔な容器に入れてレンジにかけるなどの工夫をしましょう。
注意
- 火災などの恐れがあるので、布巾を電子レンジで完全に乾かそうとしたり、布巾加熱中にその場を離れたりしないで下さい。様子を見ておかしいと感じたら、すぐに加熱を止めて下さい。
- 金属糸や合成繊維を使っている布巾は電子レンジにかけると火花が散ったり溶けたりする恐れがあります。電子レンジに入れる前に素材をよく確認して下さい。
石けん百科&百貨・通信【vol.80】2007.06.01より