布ナプキンは、ハンカチのようにシンプルな形の「プレーンタイプ」と、紙ナプキンの羽根付きタイプに似た「クリップオンタイプ」の2種類に大きく分けられます。
それぞれのタイプの特徴を以下にご紹介します。なお、製品によってはそのタイプの特徴に当てはまらない物もあります。
目次
プレーンタイプ布ナプキン
四角い一枚の布を細長く折りたたんで使うタイプ。ナプキン中央部を二枚重ねにして吸収量を高めた造りが一般的です。
重ね使い向きのミニサイズから、夜用のたっぷりサイズまで様々な製品があります。
プレーンタイプの利点
- 価格が安い
- 枚数やサイズ、畳み方を工夫することで厚み・幅・長さなどを好きに調節できる。
- 広げて干せるので洗濯後に乾きやすい。
- シンプルな形なので、干している時に布ナプキンだと気づかれにくい。
- 防水布が使われていないタイプが多いので通気性がよい。
プレーンタイプの欠点
- ショーツに固定されていないので、ずれたり落としたりすることがある。
- クリップオンに比べて厚みが出て、服装のシルエットに響くことがある。
- 防水布が使われていないタイプはこまめに交換するなど貫通漏れへの対策が必要。
プレーンタイプはこんな時にお勧め
- スカートや部屋着など、シルエットを気にしなくてもよい服装の時。
- お肌が蒸れるのを避けたい時。
- とりあえず低価格で布ナプキンの使用感を試してみたい時。
クリップオンタイプ布ナプキン
紙ナプキンのウイング(羽根)付きタイプのような形の布ナプキン。本体のウィングでショーツのクロッチを包み、スナップで留めて使います。
吸収体内蔵でそれ一枚だけで使えるもの、本体とパッドを組み合わせて使うものなど、メーカーによって造りは様々です。
クリップオンタイプの利点
- ショーツに固定するのでずれにくく、落とす心配もほとんどない。
- それひとつでサッと使える製品が多く、組みあわせに悩まないで済む。
- プレーンを重ねて使うよりもコンパクトで、服装のシルエットに響きにくい。
- 高機能な薄型吸収体を使った、特に薄手の製品もある。
- 防水布内蔵の製品が多いので貫通漏れの心配が少なく、長い時間でも安心。
クリップオンタイプの欠点
- 防水布や薄型吸収体が原因で肌が蒸れることがある。
- 布地や吸収体が何層か重なって整形されているため洗濯後に乾きにくい。
- 価格が高い。
クリップオンタイプはこんな時にお勧め
- パンツスタイルの時。
- 長時間ナプキン交換ができない時。
- 経血量が多く、漏れるのが心配な時。
- 自転車に乗るなど、ナプキンのずれが心配な時。
- 布ナプキンの枚数を少なく抑えたい時。
2020年11月改訂(2010年5月初出)