図:1回の含液操作により、ブラシュヘアに保持されて布上に運ばれる
ブラシュヘアの洗液保持量(繰り返し5回の散布図)
実験に用いられた洗濯ブラシは次の8種類で、同一会社で製造された同一サイズ、同一形状のものである。
合成繊維 | B1 | 東レナイロン(6ナイロン) |
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B2 | 東レナイロン(6ナイロン) | |
B3 | デュポンナイロン(66ナイロン) | |
B4 | パイレン(ポリプロピレン) | |
天然繊維 | B5 | 豚毛白 |
B6 | 豚毛黒 | |
B7 | 馬毛黒 | |
B8 | パキン(リュウゼツラン繊維) |
出典:吉永フミ他著「新版 被服整理学 その実践」光生館、1988年、p.122
この実験から、ブラシュヘアに天然繊維を用いた洗濯ブラシは、合成繊維のものと比べて、洗液保持量がはるかに多いことがわかる。天然繊維は表面に凹凸が多いため、滑らかな合成繊維と比べて、多くの洗液を保持することができるのだと考えられる。