連盟で頒布しているシャンプーに関する写真集があります。鳥羽で一緒に合成洗剤追放運動をしている下村薫さんと私の二人が協力して調べたものです。
この調査を始めるようになったそもそものきっかけは、中日新聞の投書欄に、ある男性美容師の「固形せっけんで、洗髪することは、合成洗剤系のシャンプーを使うよりもっと髪をいためる」という投書が載ったことによります。
われわれは、洗髪は固形せっけんが最適という指導をしてきた関係上、さっそく下村さんがこの美容師に会って質問したところ、大した根拠があるわけでなく、美容関係の雑誌に、一言そう書いてあるだけということでした。
たしかに、固形せっけんの中には、香料やら何やら有害な物質を色いろ添加したものがたくさんありますから、一般の市販の化粧・浴用せっけんには、有害なものがあります。しかし、それでもまだ合成洗剤よりは安心です。
何度もいいますが、一番よいのは、化粧・浴用せっけんから、一切の香料色素などを除いた固形せっけんです。法的には第一種固形せっけんという呼び方だけしか適用されません。これは洗髪・洗面・浴用・ひげそり・赤ちゃんの浴用・食器洗い・毛糸洗い等々まさに万能のせっけんです。品質表示法は、○○用ときめつけなくてはいけない点もおかしいです。
第一種粉せっけんというのもあり、これは床屋さんがひげそりに使っている粉せっけんです。
またしてもここにでてくる下村薫さんは、私の今のカミサンです。
第一種固形石けんのことがまた出て来ますが、現在では無添加石けんという言い方になっています。
※このコーナーでは、石川貞二さんの文章をそのまま掲載しています。当「石鹸百科」とは異なる見解が含まれていることがあります。