お掃除に、洗濯に、色々な使い道のあるアルカリ剤。水と油を混じり合わせて汚れを落と...
お掃除に、洗濯に、色々な使い道のあるアルカリ剤。水と油を混じり合わせて汚れを落とす「石鹸」や「合成洗剤」と違って、アルカリは汚れの中の油分と反応して一種の石鹸になり、それが汚れをおとす、という仕組みです。
以下は、アルカリ剤を使うに当たって、おぼえておくと良いことです。
アルカリは、油脂の成分である脂肪酸と反応して一種の石鹸を作ります。石鹸になった油汚れは、もう「汚れ」ではありません。そして、石鹸になった脂肪酸は、今度はほかの汚れを洗い流すのに力を貸してくれます。アルカリ剤が汚れを石鹸に変える。その石鹸がアルカリ剤と協力してほかの汚れを落とす。このふたつの仕組みでアルカリ剤は油や皮脂汚れを落とすのです。
タンパク質汚れの代表的なものは、垢(あか)、飲食物の食べこぼし、血液など。タンパク質はたくさんのアミノ酸が結合してできているのですが、アルカリはその結合を切って分解したり、結合を緩めて構造を変化させたりすることができます。そうなるとタンパク質はもろくなり、繊維にしがみつく力も弱ってきます。だから少しの力を加えるだけで洗い流すことができるのです。
アルミ製品をアルカリにさらすと、白く粉を吹いたようになります。アルミニウムとアルカリが反応して水酸化アルミニウムができたからですが、これはアルミニウムが腐食したということ。腐食が進むと、壊れたり穴が開いたりすることもあります。石鹸でさっと洗うくらいならあまり問題はないのですが、アルミ鍋で煮洗いなどするのは止めましょう。
アルミとアルカリについては、「煮洗いの鍋はアルミ鍋ではなぜだめなの?」もご覧ください。
ところで、アルカリ剤には強弱があり、その強弱によって汚れ落ちが違います。使う場所・シーンに合わせて、アルカリ剤を適切に使い分けることが、上手に使うコツです。詳しくは、アルカリの「強弱」をご覧ください。
もし「アルカリ剤、いわれているほど汚れが落ちない」と感じているのなら、そのアルカリ剤に適した使い方ができているかどうか、もう一度チェックしてみましょう。解決法が見えてくるかもしれませんよ。
2009年11月
軽い汚れの洗濯・浸け置き洗濯・住まいの掃除・食器洗いなど、マルチに活躍する定番のアルカリ剤です。水で溶いて「セスキスプレー」を作れば、台所のベタベタ汚れも楽に落とせます。
162円〜3,510円(税込)
クレンザーや消臭剤にどうぞ。シンクや鍋の焦げに振りかけて、ぼろ布でこすればクスミがすっきり。生ゴミ箱にひとつかみ振りかけると臭いが和らぎ、消臭剤としても優秀です。
162円〜3,780円(税込)
衣類の「アルカリ洗濯」にどうぞ。アルカリ性が強いので、使用量はセスキ炭酸ソーダの約半分でOKと経済的。お洗濯には数時間以上の浸け置きをして下さい。コンロ周りのお掃除にも。
108円〜2,268円(税込)
食器やふきんの漂白、衣類の漂白や軽い洗濯に。また、食洗機用洗剤・洗濯槽クリーナー・排水口クリーナーとしてもマルチに使えます。塩素系とは違い、ツンとする嫌なニオイがありません。
162円〜3,132円(税込)
セスキ炭酸ソーダの進化版。炭酸ソーダを程よく配合して洗浄力をアップ! セスキの使いやすさそのままに、使用量は1/2になりました。台所のベタベタ油汚れなどに効果抜群。無香料。
453円〜600円(税込)
セスキ炭酸ソーダの進化版。洗浄力をアップして使用量は半分に! さらに除菌効果の高いユーカリオイルと爽やかなライムミント香料も配合。掃除・洗濯・消臭スプレーにとワイドにお使い下さい。
162円〜5,400円(税込)