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過炭酸ナトリウムで掃除できない場合
ドラム式洗濯機も縦型全自動洗濯機と同じく過炭酸ナトリウムで掃除ができます。
但し、以下のような機種は過炭酸ナトリウムではなく、メーカー推奨の洗剤と方法で掃除するのが無難です。
作業途中でドアが開けられない機種
途中でドアを開けて黒カビを取り除く作業が出来ない為。
- 一旦洗濯を始めると洗濯終了までドアがロックされる。
- 最低水位でも水面がドアに掛かっている為、ドアを開けると水が零れる。
水平ドラム式洗濯機(「斜めドラム」ではないタイプ)の一部
ドラムが床と水平に取り付けられている機種の中には、洗濯槽掃除に必要な量のお湯を溜めるとドアが開けられなくなる場合があります。
最低水位でも水面がドアに掛かり、ドアを開けると水が零れる為です。
ドアを開けても水が零れない量を選べる洗濯機の場合は過炭酸ナトリウムで掃除できます。
浸け置きコースを利用する場合
浸け置きコースは、ドラムが一定の時間毎に回転します。その為、過炭酸ナトリウムをドラムに満遍なく触れさせる事が出来ます。
掃除の為の設定を行う
ドラム内に何も入っていないことを確認。「浸け置きコース」を選び、「洗い」のみに設定する。水量は最低水位を選んでおく。
湯を溜める
熱めの湯(50℃位まで)をドアを開けてもこぼれないギリギリのところまで入れる。
湯温が洗濯機の耐熱温度を超えないように注意。耐熱温度は洗濯機の取扱説明書で確認する。
過炭酸ナトリウム投入
過炭酸ナトリウムを洗濯槽に入れる。使用量はお湯10Lあたり100gが目安。汚れ具合によって加減する。
メタケイ酸ナトリウムを追加する場合
メタケイ酸ナトリウムは過炭酸ナトリウムをより効率的に働かせる作用があります。
使用量の目安:過炭酸ナトリウムの重さの1~5%
運転開始
運転をスタート。槽内の様子を暫く観察する。
泡消し機能について
槽内の汚れが酷いと過炭酸ナトリウムが過剰に泡立つ。すると洗濯機の「泡消し機能」が働き、湯の一部が排水される事がある。
その場合は以下の様にして対処する。
- 排水が終わるのを待つ。
- 運転を一時停止。
- ドアを開け、浮いている黒カビ類などをすくい取る。
- 減った分の湯と過炭酸ナトリウムを追加する。
- 再スタート。
汚れを掬い取る
ドラムの回転が止まったらドアを開け、黒カビや汚れを網ですくい取る。
この作業を怠ると洗濯機に不具合が出る事がある。(例:ドラム内部の電子部品に黒カビが貼りつき誤作動を誘発/パイプ部分に汚れが詰まる等)
汚れを取り除いたら、すすぎ~脱水運転する。水の汚れが気になるときはこの作業をくり返す。
排水フィルター掃除
排水フィルターを取り外し、フィルターに絡まった汚れを取り除く。洗濯機のドアは可能なら開けておく。湿気をこもらせない為。
一度の掃除で汚れが取りきれない時はもう一度湯を溜めて繰り返し掃除する。
浸け置きコースを利用しない場合
- 「浸け置きコースを利用する場合」のときと同じく、熱めの湯をドアの縁ぎりぎりまで入れる。
- 「洗い」時間が一番長いコースをえらび、「洗い」のみに設定。水量は最低水位を選ぶ。
- 過炭酸ナトリウムを洗濯槽に入れる。使用量はお湯10Lあたり100gが目安。汚れ具合によって加減する。
- 運転スタートし、しばらく槽内の様子を見る。槽内が泡立ちすぎて泡消し機能が作動したら「浸け置きコースを利用する場合」と同じ様に対応する。
- 洗い工程を終えたらドアを開け、黒カビや汚れを網ですくい取る。
- すすぎコースに設定して運転。水の汚れが気になるときはすすぎ~脱水をくり返す。
- 洗い終えたら排水フィルターを取りはずし、フィルターに絡まった汚れなどを取り除く。
- 可能なら洗濯機のドアを開けておく。湿気をこもらせない為。
- 一度の掃除で汚れが取りきれない時はもう一度湯を溜めて繰り返し掃除する。
作業する時の留意点
過炭酸ナトリウムがゴミと判断される時
洗濯機の機種によっては、過炭酸ナトリウムを洗濯機が固形物(ゴミ)と認識し、ドラムが回転するとすぐに排水が始まる事があります。
そのような機種では過炭酸ナトリウムを洗面器などである程度溶かしてから洗濯槽に入れます。
掃除の頻度
洗濯槽掃除は2~3ヶ月に1回程度が標準です。暑い時期や洗濯物の汚れが多い時、湿気の多い時は頻度を上げるとよいでしょう。
白い結晶状の汚れについて
洗濯槽には、黒カビのほかに白い結晶のような硬い汚れが付くことがあります。
白い結晶汚れの掃除については「アルカリ洗濯で洗濯物に付く白くて固い結晶は何?」をご参照ください。
洗濯機搭載の掃除コースを使う時
洗濯機搭載の「槽洗浄コース」を利用する場合は、メーカー推奨の洗濯槽洗浄剤をお使いください。