ゴキブリやアリが家の中に現れるとイヤですね。でも、殺虫剤はなるべく使いたくないもの。 身近で安全な材料を使っても、害虫退治ができます。
石けんアルコール(殺虫スプレー)の作り方
用意するもの
- 台所用液体石けん(または無添剤の粉石けん)
- 消毒用エタノール(または無水エタノールと精製水を4:1の割合で混ぜたもの)
- 精油(レモングラス・スペアミント・シナモン・ペニーロイヤルミントのいずれか。混合も可。)
- スプレー容器、混合用容器
作り方
- 石けん濃度が約3%程度になるように、消毒用アルコールに溶かします。
濃度30%の液体石けんなら10倍に薄め(500mlあたり50ml)、粉石けんの場合は500mlあたり15gを溶かします。 - 精油を、濃度約0.1%程度(500mlに対して0.5ml程度)加えます。多めに加えても構いません。
- スプレー容器に入れて、出来上がりです。ゴキブリやアリに直接噴射してください。
効果
石けんが油を乳化する作用によって、ゴキブリやアリなどの気門を封鎖して窒息させると同時に、アルコールの麻酔効果で動きを止めることができます。
さらに、精油の昆虫忌避効果と抗菌作用で、害虫の再侵入やカビの発生を防ぎます。アルコールと精油による殺菌効果もあります。
カビの発生しやすい場所や、台所でのお掃除にも使用できて重宝します。
この記事は、特定非営利活動法人(社団法人)日本市民の化学ネットワーク(JPCCN)設立委員会のご好意により、同団体のホームページ「JPCCN環境化学情報ターミナル」より公式に転載の許可を得て掲載いたしております。この情報の文責は井田 裕之(同設立委員会設立委員長)に属するものであり、同様に許可を得たうえで掲載いたしております。
2020年12月改訂(2010年7月初出)