スポンジを新調する
石鹸での食器洗いのコツは、石鹸をしっかりと泡立てること。
石鹸に切り替えるタイミングでスポンジも新調しましょう。合成洗剤の成分が残っていると、石鹸がうまく泡立たないことがあるためです。
目が粗く、腰の強い質感のスポンジが使いやすいでしょう。石鹸メーカーのスポンジや、「石鹸がよく泡立つ」と謳われている製品には使いやすいものが多いようです。
汚れは拭き取ってから洗う
皿に残ったソースや油、煮汁などは、スクレーパーやゴムベラ、野菜くず、おがくず、ぼろ布などを利用し、できるだけ取り除いてから石鹸で洗うようにします。
たくさん汚れが付いたままで洗うと石鹸が無駄に消費されるうえ、汚れと石鹸が反応してベタ付く(酸性石鹸が生成される)などの問題が起きます。
「酸っぱい」物にご注意
石鹸はアルカリ性の環境下でのみ洗浄力を発揮します。
食器の汚れは酸性を示すことが多いのですが、中でも「酸っぱい物」は特に酸性が強くなります。結果、石鹸のアルカリ性をより速やかに中和し洗浄力を削いでしまいます。
ポン酢、ドレッシング、柑橘の果汁、酢の物の汁。こういったものの汚れは、よく拭き取った後にサッと水で流してから石鹸で洗いましょう。
ヌル付き・曇りへの対処
食器洗いを合成洗剤から石鹸に切り替えると、以下の様な現象が起きることがあります。
- 濡らすとヌルヌルする。いくら濯いでも解消しない。
- 食器や調理器具全体に、膜が張った様な曇りが出る。
これらは食器に残留していた合成洗剤の成分が原因です。合成洗剤の成分が石鹸で落ちてゆく過程で上記の様な問題がしばしば発生します。
対処法についてはQ&A「合成洗剤から石鹸に替えたら、食器表面が白く曇って、ヌルヌルする様になりました。」をご参照下さい。
アルカリ助剤入りの石鹸を選ぶ
一般的な「フキン洗い」などの石鹸にはアルカリ助剤が入っていないことがほとんどです。そのため、激しい油汚れには若干力不足な面もあります。
石鹸での食器洗いに馴れない最初の内は特に、ケイ酸塩などのアルカリ助剤入りで洗浄力のしっかりした石鹸を選ぶのがお勧めです。
例:暁石鹸 固形石けん ローブ、石けん百貨 油汚れに強い台所用石けん等
アルカリスプレーを併用する
アルカリ助剤配合の石鹸が無い場合(無添加石鹸を使う場合など)は、アルカリスプレーを併用すると良いでしょう。アルカリ度の低下や泡のヘタリを抑え、洗浄力をキープします。
使いやすい配合に調整された製品「基本のアルカリスプレー」があります。
セスキ炭酸ソーダを使い、「基本のセスキスプレー」を手作りするのも経済的です。