帯締めの房に曲がった癖が付いたり、絡まったりして見苦しくなってしまった。そんな時は湯気を当てると真っ直ぐに直すことが出来ます。
ヤカンを使う
- ヤカンに適量の水を入れて火に掛ける
- 注ぎ口から湯気が出てきたら、房を湯気に当てる
- 帯締めをヤカンから遠ざけ、房を手で優しくしごいたり、櫛で梳いたりして真っ直ぐに整える
- 真っ直ぐに戻らない様なら上記手順を繰り返す
- 房が真っ直ぐになったら、湿気を飛ばすため風通しの良いところで暫く干す
- 湿気が飛んだことを確認してから箪笥に仕舞う
スチームアイロンを使う
- アイロン台の上に帯締めを載せる
- 帯締めの房を出来るだけ整える
- 房の部分にアイロンのスチームを暫く当てる
このとき、房にアイロンを密着させないこと。アイロンは房から浮かし、蒸気だけを房に当てるようにする。 - 帯締めをアイロンから遠ざけ、房を手で優しくしごいたり、櫛で梳いたりして真っ直ぐに整える
- 真っ直ぐに戻らない様なら上記手順を繰り返す
- 房が真っ直ぐになったら、湿気を飛ばすため風通しの良いところで暫く干す
- 湿気が飛んだことを確認してから箪笥に仕舞う
ご注意
- 湯気による火傷に気をつけて下さい。
- あまり長時間スチームを当てるのは止しましょう。素材が傷んだり、変色したりする恐れがあります。
帯締めの房を真っ直ぐ保つ方法
箪笥に仕舞う前に、房を綺麗に整えて紙などで筒状にくるんでおくと乱れが出ません。紙の端はセロテープなどで留めておきます。
包む紙は何も印刷されていないものを選びましょう。印刷のインクが帯締めに移るのを万が一にも防ぐためです。
食品用のラップフィルムを細く切り、それを巻き付けておく方法もあります。ラップフィルムはテープで留めなくてもよい製品が多い様です。
湯気で直す暇が無い時の裏技
房が乱れているけど、今日この帯締めをどうしても使いたい。でも湯気で直している暇が無い!
そんな時は、帯留めを使うと凌げる場合があります。帯留めとは、帯に付けるブローチの様なものです
帯留めを使う時は帯締めの結び目を背中に回し、帯結びの中に隠します。そのため、房の乱れも帯の中に隠すことが出来るのです。
2021年1月改訂(2019年12月初出)