帯締めの房が乱れた時の直し方

帯締めの房に曲がった癖が付いたり、絡まったりして見苦しくなってしまった。そんな時は湯気を当てると真っ直ぐに直すことが出来ます。

ヤカンを使う

  1. ヤカンに適量の水を入れて火に掛ける
  2. 注ぎ口から湯気が出てきたら、房を湯気に当てる
  3. 帯締めをヤカンから遠ざけ、房を手で優しくしごいたり、櫛で梳いたりして真っ直ぐに整える
  4. 真っ直ぐに戻らない様なら上記手順を繰り返す
  5. 房が真っ直ぐになったら、湿気を飛ばすため風通しの良いところで暫く干す
  6. 湿気が飛んだことを確認してから箪笥に仕舞う

スチームアイロンを使う

  1. アイロン台の上に帯締めを載せる
  2. 帯締めの房を出来るだけ整える
  3. 房の部分にアイロンのスチームを暫く当てる
    このとき、房にアイロンを密着させないこと。アイロンは房から浮かし、蒸気だけを房に当てるようにする。
  4. 帯締めをアイロンから遠ざけ、房を手で優しくしごいたり、櫛で梳いたりして真っ直ぐに整える
  5. 真っ直ぐに戻らない様なら上記手順を繰り返す
  6. 房が真っ直ぐになったら、湿気を飛ばすため風通しの良いところで暫く干す
  7. 湿気が飛んだことを確認してから箪笥に仕舞う

ご注意

  • 湯気による火傷に気をつけて下さい。
  • あまり長時間スチームを当てるのは止しましょう。素材が傷んだり、変色したりする恐れがあります。

帯締めの房を真っ直ぐ保つ方法

箪笥に仕舞う前に、房を綺麗に整えて紙などで筒状にくるんでおくと乱れが出ません。紙の端はセロテープなどで留めておきます。

包む紙は何も印刷されていないものを選びましょう。印刷のインクが帯締めに移るのを万が一にも防ぐためです。

食品用のラップフィルムを細く切り、それを巻き付けておく方法もあります。ラップフィルムはテープで留めなくてもよい製品が多い様です。

湯気で直す暇が無い時の裏技

房が乱れているけど、今日この帯締めをどうしても使いたい。でも湯気で直している暇が無い!

そんな時は、帯留めを使うと凌げる場合があります。帯留めとは、帯に付けるブローチの様なものです

帯留めを使う時は帯締めの結び目を背中に回し、帯結びの中に隠します。そのため、房の乱れも帯の中に隠すことが出来るのです。

2021年1月改訂(2019年12月初出)
石けん百貨
石けん百貨通販サイト