おがくずは、水や油をとてもよく吸います。
流しに捨てるのが憚られる料理の残り汁や廃油、食器に溜まったドレッシングやソース類はおがくずに吸い取らせて処分しましょう。
本当に綺麗に吸い取れるので、後の食器洗いが格段に楽になります。生ゴミの消臭にも絶大な効果を発揮します。
残飯・生ゴミ処理
残飯や生ゴミにおがくずをまぶしてから捨てます。水分が吸収されて扱いやすくなり、臭いも出にくくなります。
生肉や生魚、臭いの強い食材などの生ゴミには多めに振りかけましょう。
おがくずごと反古紙に包むとより扱いやすくなります。
具体例)
- 魚や肉料理の残飯。
- 肉や魚介類などを捌いたときの生ゴミ(骨、内臓等)。
- 水気の多い・臭いの強い野菜や果物の皮や切りくず。
- 傷んで水気が出た食材。
廃油処理
地域に廃油再生システムがある場合はそちらに出しましょう。そのようなシステムが無い、それに出すほどの量では無いと言う時はおがくずが便利です。
おがくずに油を注ぐ
- 丈夫なポリ袋に油の量に見合ったおがくずを入れる。
- 廃油を静かに注いでおがくずに吸わせる。
※油を注いでいる最中に袋が倒れない様、しっかり支えておく。 - 袋の口を縛って廃棄する。
調理器具の油におがくずを投入する
- 調理器具内の油が十分に冷えていることを確認する。
- おがくずを振り入れて馴染ませる。
- 扱いやすい質感になったらすくい取ってポリ袋などに入れて廃棄する。
注意点
- 油は十分に冷ましてから作業して下さい。油が熱いままおがくずに接触すると事故の可能性があります。
- 加熱中の油におがくずを近づけないで下さい。おがくずは引火性が強く、事故の可能性があります。
- 油を吸ったおがくずは引火性が高まっています。保管・処分時には火気厳禁を心がけて下さい。
- 処理をしたら長期間放置せず出来るだけ早く処分して下さい。条件によっては自然発火の恐れがあります。
皿や調理器具の汚れ処理
食器や調理器具の汚れにおがくずを馴染ませ、厚紙やぼろ布でこそげ取ります。
粘り気の強い汚れも、おがくずの穏やかな研磨効果により楽に拭い取れます。
具体例)
- 挽肉を捏ねたり、製菓材料を混ぜたりしてべとべとになったボウル。
- 天ぷらや炒め物をした後の調理器具 →スタッフ体験談はこちら(公式ブログ)
- 脂混じりの水が溜まった魚焼きグリルのトレイ。
- カレーやあんかけ炒めなど、粘っこい汚れがへばりついた調理器具や食器。
- つけダレやドレッシング、煮汁類が残った皿や鉢。
- バーベキューで使った油まみれの鉄板。
塩分や油分の多い汁の処理
汁を沢山余らせない様に調理段階から気をつけ、余ったら再利用の工夫をしましょう。その上で残った分はおがくずに吸わせて処分します。
具体例)
- 汁物・麺類や鍋物のスープ。
- 煮物の煮汁。
- 漬け物の漬け汁。
- 余ったタレ類。
生ゴミ箱の消臭
ゴミ箱内部に振りかけると、ゴミから出る水分を吸い取り悪臭を防ぎます。おがくずの原木が除菌成分を含む場合は、その点からも消臭効果が期待できます。 →スタッフ体験談はこちら(オンラインショップ「石けん百貨」公式ブログ)
具体例)
- 台所のゴミ箱のポリ袋を交換する際、底にカップ1程度入れておく。
- ゴミ箱から嫌な臭いがしてきたらその度に一つかみ程度振りかける。
- 納豆、ヨーグルト、プリン、アイスクリームなどの容器は、内側におがくずをまぶし付けてから捨てる。
- レトルト食品を取り出した後の袋は、内側におがくずをまぶし付けてから捨てる。
- 自宅を数日空ける時、ゴミ箱に多めに振り入れておく。
2021年3月改訂(2019年11月初出)