石鹸シャンプー用のリンスと合成シャンプー用リンスは何がどう違うのですか。

石鹸シャンプー用リンスは「酸」

石鹸シャンプー用リンスの主成分はクエン酸をはじめとする酸です。

酸でアルカリを中和

目的は、石鹸シャンプーにより弱アルカリに傾いた髪表面を酸で中和すること。これによって開いたキューティクルが閉じ、わずかに髪に残る石鹸カスが脂肪酸に変わって髪の手触りがなめらかになります。

合成シャンプー用リンスは「界面活性剤」

一方、合成界面活性剤を使ったシャンプー用リンスの主成分は陽イオン界面活性剤です。

電気的に吸着して髪を滑らかに

合成シャンプーには陰イオン界面活性剤が洗浄成分として使われています。それは、すすいだ後にも髪の毛に残ります。

陽イオン界面活性剤はプラスの電気を帯びています。そのため、マイナスの電気を帯びた陰イオン界面活性剤に引き寄せられる性質があります。

陽イオン界面活性剤のリンスをすると、髪の毛に残った陰イオン界面活性剤に陽イオン界面活性剤がくっつきます。すると、髪の表面の手触りがなめらかになるのです。

合成シャンプーリンスと石鹸は相性が悪いことも

合成リンスには髪の毛をコートするシリコン剤やアミノ酸などが入っていることが多くあります。これらは石鹸シャンプーの泡立ちを阻害することもあります。

2021年8月改訂(2010年5月初出)

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