洗い方
- 食器に残った汚れをスクレーパー等であらかじめ取り除く。
- 汚れの軽いものから洗う。水・お湯だけで落ちる汚れには石鹸不要。
- 油汚れの付いているものを石鹸で洗う。
※洗った食器は水がかからないようにシンクの端によけておく。 - 油汚れのきつい食器は基本のアルカリスプレー(セスキ炭酸ソーダで自作可)を吹きかけてから洗うと洗いやすい。
- 流水で1枚ずつ濯ぐ。溜め濯ぎは厳禁。石鹸が捕まえていた油汚れが逃げ出して食器に再付着する。
汚れを取り除くヒント
- 食器に残ったソースや油汚れなどは、スクレーパーや野菜くずでかき集める、ぼろ布やおがくずに吸わせるなどし、生ゴミとして処理できる。
- 食器の汚れが少ない方が洗いやすく、石鹸の使用量も抑えられる。
濯ぎ時の注意
- 濯ぎの水が、濯ぎ待ちの食器に派手に掛からないよう注意する。水が大量にかかると食器に付いている石鹸が薄まって汚れを手放し、その汚れが食器に再付着する。
- 水道水の出しすぎに注意。水流の直径は1センチ程度で良い。
- 水の冷たい時期には、お湯を使う方が効率的に濯げる。
スポンジでしっかり泡立てる
石鹸で上手に食器を洗う決め手は「泡」です。石鹸をスポンジに付け、泡立てずにそのまま食器を洗うと石鹸の洗浄力が十分に発揮されません。
また、濃度の高いどろっとした状態の石鹸は濯ぎに手間が掛かります。
スポンジは、目が粗く、空気を多く含み、やや固めの質感の製品が最初は使いやすいでしょう。
体洗い用ナイロンタオルを適度な大きさに切ったものなども食器洗いに利用できます。
食器洗い向きの石鹸は?
固形石鹸、粉石鹸、液体石鹸、いずれでも構いません。自分が最も使いやすい石鹸を選びましょう。
固形石鹸や粉石鹸は汚れ落ちが良く、また手肌への刺激も控えめとされます。ただしアルカリ剤が入っていると脱脂力は強まります。手荒れしやすい方は無添剤の石鹸がお勧めです。
液体石鹸は液体合成洗剤と見た目が似ているため、心理的に移行しやすいメリットがあります。同居する人にも抵抗なく使って貰える事が多いようです。また、固形・粉よりも泡立てやすいのも良い点です。
炭酸ソーダ(炭酸塩)やケイ酸塩配合の石鹸は洗浄力が良いのが利点です。ただ、その分手肌の皮脂も落としやすくなります。
汚れ落ちや手肌の具合を観察しつつ、自分に丁度良い石鹸を選んで下さい。
石鹸を使わずに汚れを落とす
軽い汚れなら、アクリルたわしなどを利用して石鹸を使わずに洗える場合もあります。
洗う前に汚れの種類を見極め、汚れに応じた洗い方をしましょう。無駄な石鹸や水を使わずに済み、節約にもなります。
2024年1月改訂(2001年7月初出)