原因は「石鹸不足」
最低水位で泡立てた時はちゃんと泡があるのに、いざ洗濯物を入れて洗濯が始まると嘘のように泡が消える。その理由は主に石鹸不足です。
解決策は、最初に投入する石鹸を増やす事です。それでも泡が消える場合は後から液体石鹸を足しましょう。
液体石鹸を追加する際、液体石鹸の重量の2割程度の炭酸ソーダ(炭酸塩)を併せて投入すると泡持ちが更に良くなります。(過炭酸ナトリウムで代用可)
以下に、石鹸不足に陥る典型的な例を2点挙げます。
汚れに対して石鹸が足りない
石鹸の量に対して洗濯物の汚れが多いと、汚れに働きかける為の石鹸が足りなくなります。つまり、洗浄力が無くなるのです。
泡は洗浄力の目安なので、洗浄力が消えると泡も消えると言うことです。
「いつもはこの石鹸量で足りているのに?」
こういう場合は、洗濯物の汚れ方を確認しましょう。洗濯物の重量や嵩が同じでも、汚れが沢山付いていると石鹸も多く必要です。
水量に対して石鹸が足りない
最低水位の溶かし込み時には十分に足りていた石鹸の量が、実際の洗濯の水量に対しては不足していたというケースです。
当たり前ですが、水1Lで泡立つ石鹸量と、30Lで泡立つ石鹸量は違います。水量に応じた石鹸を使用して下さい。
泡が無くてもまあいいや……はダメ!
「取り敢えず石鹸は入っているから、泡が無くてもまあ大丈夫だろう」
このように考えて泡立たない石鹸液で洗濯を続けると、黄ばみや黒ずみ、酸化臭(油臭さ)に悩まされることになります。
泡立たない石鹸液に十分な洗浄力は期待できません。十分な洗浄力の無い石鹸液は、汚れだけではなく、汚れと反応してできた石鹸カス等を洗い流す力も無いのです。
衣類を入れて泡が消えてしまったら、必ず液体石鹸を追加して下さい。
2020年4月改訂(2010年5月初出)