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セスキ炭酸ソーダの「セスキ」ってどういう意味?
『「セスキ炭酸ソーダ」の「セスキ」とはどういう意味?』をご覧ください。
セスキ炭酸ソーダが手元にないとき、重曹で代用していいですか?
重曹はpH8.2、セスキ炭酸ソーダはpH9.8。pHが低いと(アルカリ性が弱いと)それだけ油やタンパク質を分解する力も弱まるので、セスキ炭酸ソーダで落ちる汚れも重曹では手に負えないことがあるからです。
同じ理由により、重曹でのお洗濯もお勧めできません。重曹のpHは洗濯に適したpH値(9.0~10.5)に届いていないからです。
アルカリスプレーを重曹で作る方法
アルカリスプレーを作りたいけれど重曹しかない。こんなときは重曹から炭酸ソーダ(炭酸塩)を作って対応することができます。
重曹(NaHCO3)は熱が加わると二酸化炭素(CO2)と水(H2O)を放出して炭酸ソーダ(Na2CO3)になるのです。
重曹の熱分解
2NaHCO3 | → | Na2CO3 | + | H2O | + | CO2 |
重曹 | 炭酸ソーダ | 水 | 二酸化炭素 |
この反応は、重曹が粉末のままだと270度、水に溶かした状態だと65度以上になると起こります。フライパンで乾煎りしたり、水に入れて沸かしたりするとよいでしょう。
炭酸ソーダのpHは11.2と高いので脱脂力も強めです。使う量はセスキ炭酸ソーダの半分を目安とし、手肌が敏感な方はゴム手袋をして作業しましょう。
消臭剤として使えますか
酸性の臭い物質がアルカリ性で中和されるため セスキ炭酸ソーダにも消臭効果があります。(汗臭さ、靴の蒸れた臭い、食べ物がすえたような臭い等)
トイレのアンモニア臭はアルカリ性なのでアルカリ剤では中和できず、消臭効果もありません。この場合は酢酸やクエン酸を使う方がよいでしょう。
炭酸ソーダと重曹を混ぜてセスキ代わりに使うことはできますか?
そのようなことはお勧めしません。理由は『重曹Q&A:炭酸ソーダと重曹を容器で混ぜ合わせたらセスキ炭酸ソーダになりますか』をご覧ください。
セスキ炭酸ソーダはどんな汚れに効果があるのでしょう。
衣類のたんぱく汚れ、血液の汚れ、油汚れ、手垢、湯あか、食べ物の汚れなどです。
逆に、効果が無いのは電気ポットの内側につくガリガリした汚れや、シンクの水あかなど。
トイレのアンモニア臭を中和して消すこともできません。セスキ炭酸ソーダもアンモニアもアルカリ性なので中和反応が起きないためです。
トイレのアンモニア臭のようなアルカリが原因の臭いには、クエン酸や酢酸(お酢の成分)などの酸を使うとよいでしょう。
ドラム式洗濯機でセスキ炭酸ソーダ洗濯はできますか
できます。縦型洗濯機と同様、できれば1時間以上浸けおいてから洗濯してください。
ドラム式は縦型洗濯機のようにたっぷりのセスキ液を庫内に溜められないこともあるようです。そのようなときは、浴槽や大型バケツ(ポリエチレン製などアルカリに強い素材で)にセスキ炭酸ソーダ液を作って洗濯物を浸けます。充分浸けおいた後にドラムに移して洗うなどすればよいでしょう。