石鹸は化学物質
化学物質とは以下の物質の事です。
- 化学の研究対象となる物質。
- 化学的方法によって人工的に合成された物質。
石鹸は人間が油脂と強アルカリを混ぜて加熱して化学反応を起こし、合成した物質です。従って、石鹸は化学物質です。
安全性が確認済みの珍しい化学物質「石鹸」
石鹸は「世界最古の化学製品のひとつ」とされます。
化学物質の安全性について確かめるには何年もかかります。人間に対しての安全性については何世代にも渡る検証が必要です。
石鹸は、12世紀にはすでに地中海地方で工業的な大量生産が行われていました。その品質は今の石鹸と遜色なかったと考えられます。よって、人間が(現在の形の)石鹸を使い始めて少なく見積もっても900年以上経っている訳です。
それほど長い間石鹸を使い続けても、重大な悪影響は人体に出てきていません。つまり石鹸の安全性についてほぼ確認済みと考えられます。
多くの化学物質の検証結果はこれから
所謂化学物質の多くは近代以後に作り出されました。今でも毎年数千もの新しい化学物質が誕生しています。
それらの人に対する安全性についてはこれから何世代にも渡る検証が必要です。
2020年2月改訂(2009年11月初出)