さまざまな物を洗う合成界面活性剤
私たちの生活の中で、界面活性剤を一番よく使うのは「洗う」ときです。
合成界面活性剤を使った洗剤類で、重量ベースで一番販売量が多いのは、洗濯用洗剤。全体の約55%を占めています。その次が台所用洗剤で約15%。次いでシャンプー(約12%)、ボディソープ(約9%)、住居用洗剤(約9%)の順で並んでいます。(2008年販売実績より)
合成界面活性剤が入っている製品
上記にあがっているシャンプーやボディソープのように、「洗剤」と名前が付いていなくても、合成界面活性剤が入っている製品は色々あります。以下の表にいくつかの例を挙げてみました。
皮膚用 | ・浴用固形石けん(注1) ・ボディソープ ・ハンドソープ ・洗顔用 ・シェービングクリーム |
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頭髪用 | ・シャンプー ・リンス ・トリートメント |
その他身体用 | ・歯磨き剤、マウスウォッシュ ・コンタクトレンズ洗浄剤 ・入れ歯洗浄剤 |
仕上げ剤 | ・柔軟仕上げ剤 ・静電気防止剤 ・布用消臭剤 |
漂白剤 | ・台所用漂白剤 ・衣類用漂白剤 |
クレンザー | ・粉末クレンザー ・クリームクレンザー |
その他 | ・自動車用洗浄剤 ・ガラスの曇り止め剤 ・メガネの曇り止め剤 ・OAクリーナー ・外壁・外構用洗浄剤 |
注1 この場合の「固形石鹸」は、合成界面活性剤が添加された複合固形石鹸や、洗浄成分が合成界面活性剤のみの合成固形石鹸のことを指す。脂肪酸ナトリウムを主体とした製品は含まない。
合成界面活性剤を使いたくないときは
このように、合成界面活性剤は私たちの身の回りのさまざまな家庭用品に使われ、環境に放出されています。もしあなたが、「合成洗剤」はできれば使いたくないと考えているなら、このことも心にとめておきましょう。
2022年5月改訂