目次
どうやって洗濯するの?
洗って何度も使えるのが布ナプキンの利点です。でも、
「使ったあと、洗濯するまでどう保管しておけば?」
「血液汚れって洗うのが大変そう……」
など、洗濯に関する不安の声もよく聞かれます。
洗濯のカギは「浸け置き」
浸け置きとは?
布ナプキンの浸け置きとは、蓋付き容器にセスキ炭酸ソーダや炭酸ソーダ(炭酸塩)等を溶かした水(以後、浸け置き液)を作り、そこに使用後の布ナプキンを浸けておく事です。
浸け置きの利点
- 使用後の布ナプキンが他の洗濯物と接触しない。
- 汚れが乾いて落ちにくくなるのを防げる。
- アルカリの乳化作用・タンパク質分解作用によって血液汚れがゆるんで落としやすくなる
- pHが上がる(液性がアルカリ側に傾く)ことで雑菌の繁殖スピードが鈍る。
布ナプキンの浸け置きの仕方
浸け置き容器
以下の様な容器がお勧めです。
- 中身が見えない不透明な素材。(例:樹脂製バケツ)
- 蓋付き。
- アルカリに強い素材。(アルミニウム素材はアルカリに弱いので不可)
浸け置き液
浸け置き液はセスキ炭酸ソーダや炭酸ソーダ(炭酸塩)等の「アルカリ剤」を水に溶かして作ります。
アルカリ剤の分量(バケツ1杯・10L程度につき)
セスキ炭酸ソーダ小さじ1/炭酸ソーダ小さじ1/2
- 液に指を入れてこすり合わせた時、指先がほんの少しツルッと滑るような感触があればよい。
- 浸け置き液にエッセンシャルオイルを数滴垂らすと悪臭抑止になる。殺菌作用のあるラベンダー、ティートゥリー、ユーカリ、ミントなどがお勧め。
浸け置きの仕方
水溶液を1日以上使う時は、1日1回を目安に新しく作りかえましょう。
濯いでから浸ける方法
使用後の布ナプキンを水で軽くすすいでから浸け置き液に浸ける方法です。
- 使用後の布ナプキンをざっと水洗いする。
- 容器に浸け置き液を作り、布ナプキンを浸ける。
- 1日位浸けたら軽くもみ洗いをして濯ぐ。十分に汚れが落ちていればそのまま絞って干してもよい。
- 汚れが残っている時は石鹸やアルカリ剤で更にに洗う。
濯がずに浸ける方法(2段浸け置き)
こまめに洗濯できない時は、容器を2個使い分けるこの方法がお勧めです。
- 浸け置き液の入った容器を2個(A、B)作る。
- 容器Aををトイレに、容器Bを洗面所等に置く。
- 使用済みナプキンを容器Aで浸ける。
- 1日1回程度、容器Aの布ナプキンを取り出して濯ぐ。
- 濯いだ布ナプキンを容器Bに浸ける。
- 容器Aを洗い、浸け置き液を作り直してトイレに戻す。
- 手順3~6を繰り返す。
- 時間のある時に、容器Bの布ナプキンをまとめ洗いする。
布ナプキンの洗い方
洗濯機・手洗いどちらもOK
浸け置き液のアルカリ性により、殆どの血液汚れは布ナプキンから離れています。水道水で軽く濯いでから洗濯します。
洗濯方法は手洗いでも洗濯機でもかまいません。枚数が多い時は洗濯機の方が楽です。
手洗いの場合、あまりゴシゴシ擦らないようにしましょう。布地が傷みます。
洗剤は石鹸でもアルカリ剤でも
洗剤は洗濯用粉石鹸、アルカリ剤、どちらも使えます。アルカリ剤だけでは汚れ落ちに不安を感じるならば石鹸を使います。
洗濯機洗いだけでは染みが残る等の場合は洗濯用固形石鹸で部分洗いしたり、洗濯後に過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)で漂白したりしましょう。