目次
炭酸ソーダはセスキ炭酸ソーダと同じように使えますか
使えます。ただし、量を半分にして使ってください。
セスキ炭酸ソーダが大さじ1必要な場合、炭酸ソーダは大さじ半分でOKです。炭酸ソーダの濃い水溶液はかなりpHが高くて脱脂作用やタンパク質を溶かす作用も強いので濃度には充分に気を付けましょう。
炭酸ソーダは消臭剤として使えますか
酸性の臭い物質がアルカリ性で中和されるため 炭酸ソーダにも消臭効果があります。(汗臭さ、靴の蒸れた臭い、食べ物がすえたような臭い等)
トイレのアンモニア臭はアルカリ性なのでアルカリ剤では中和できず、消臭効果もありません。この場合は酢酸やクエン酸を使う方がよいでしょう。
炭酸ソーダと重曹を混ぜてセスキ代わりに使うことはできますか?
そのようなことはお勧めしません。理由はこちらをご覧下さい。
無添剤石鹸の助剤として、炭酸ソーダの代わりに酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)は使えますか
使えないことは無い
過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)は、炭酸ソーダと過酸化水素が引っ付いたものなので(2Na2CO3・3H2O2)、助剤として使えないことはありません。
ただ、この場合過炭酸ナトリウムの殺菌漂白作用は殆ど期待出来ないと考えて下さい。
40℃未満では過酸化水素が働きにくい
過炭酸ナトリウムは水に溶けると炭酸ソーダ(炭酸塩)と過酸化水素に分かれます。この過酸化水素が漂白力を持つわけです。
しかし、40℃以下の水温では過酸化水素が巧く働かず無駄になります。また、炭酸ソーダよりも過炭酸ナトリウムは価格が高いので経済的な面からもお勧めは出来ません。
過炭酸ナトリウム以外の「酸素系漂白剤」について
日本で販売されるほとんどの酸素系漂白剤は過炭酸ナトリウムなので、ここでは「酸素系漂白剤=過炭酸ナトリウム」として解説しました。
ですが、酸素系漂白剤にはそのほかに「過ホウ酸ナトリウム」「過酢酸」などがあります。これらの酸素系漂白剤については、上記の説明は当てはまりません。
固形石鹸の助剤に炭酸ソーダではなくてケイ酸塩が使われるのはなぜ?
炭酸ソーダを混ぜると石鹸が乾きすぎる
炭酸ソーダは、周りのものから水分を奪い取る働きがあります。
固形石鹸に炭酸塩を混ぜると、石鹸の水分を吸収して空気中にどんどん放出し、石鹸をカチカチに乾かしてしまいます。そうなると、なかなか溶けない使い勝手の悪い固形石鹸ができてしまうのです。
また、炭酸塩を混ぜた固形石鹸は、時間が経つと表面に炭酸塩の結晶がヒゲのように生えてきて見た目も良くありません。
ケイ酸塩は水分を含んでいる
それに対し、ケイ酸塩は濃い水溶液(水ガラス)の状態で石鹸に混ぜます。水ガラスは、水分を含んだ状態で安定しているので、石鹸の水分量(15~20%)を適度に保ってくれます。
これが、固形石鹸にはケイ酸塩が適しているとされる理由です。
粉石鹸には炭酸ソーダが良い
粉石鹸の場合は、石鹸の水分を吸収して結晶化する炭酸塩の性質が、粉石鹸をサラサラに保つはたらきをします。これはむしろ都合が良いので、粉石鹸には炭酸塩を加えるのです。