炭酸ソーダについてのQ&Aです。分からないことがあったら、こちらにどうぞ。
使えます。ただし、量を半分にして使ってください。セスキ炭酸ソーダが大さじ1必要な場合、炭酸ソーダは大さじ半分でOKです。炭酸ソーダの濃い水溶液はかなりpHが高くて脱脂作用やタンパク質を溶かす作用も強いので濃度には充分に気を付けましょう。
酸性の臭い物質がアルカリ性で中和されるため 炭酸ソーダにも消臭効果があります。具体的には汗くささ、靴の蒸れたにおい、漬物のにおいなど。トイレのアンモニア臭はアルカリ性なのでアルカリ剤では中和できず、消臭効果もありません。この場合は酢酸やクエン酸を使う方がよいでしょう。
炭酸ソーダと重曹を1:1の割合で混ぜるとセスキ炭酸ソーダと同じようなものができます。大さじ1のセスキ炭酸ソーダが必要なら、炭酸ソーダ大さじ1/2と重曹大さじ1/2を混ぜればよいわけです。(厳密には、炭酸ソーダ53g対重曹42gの比率)
粉の状態である程度まとめて混ぜておくのはお勧めできません。炭酸ソーダと重曹は粒子の大きさが違うため、均一に混ぜたつもりでも容器の中で次第に混ざりかたがムラになる恐れがあるからです。なお、セスキ炭酸ソーダは炭酸ソーダと重曹を一定の比率で含む結晶になっているので、常に一定で均一な組成が保たれています。
過炭酸ナトリウムは、炭酸ソーダと過酸化水素が引っ付いたものなので(2Na2CO3・3H2O2)、助剤として使えないことはありません。が、やはり純粋な炭酸ソーダ(炭酸塩)のほうがお勧めです。
過炭酸ナトリウムは水に溶けると炭酸ソーダ(炭酸塩)と過酸化水素に分かれます。この過酸化水素が漂白力を持つわけですが、その力を発揮するためには約40℃以上の温度と20分以上の時間が必要です。20℃程度の水温、しかも周りは石鹸だらけという環境では、過酸化水素から発生した活性酸素が石鹸と反応してムダになってしまいます。過酸化水素を水でうすめたものが消毒薬のオキシフルですが、それが一瞬泡立ったあとで石鹸と反応してたちまち消えてしまう、という構図です。そして残りの炭酸ソーダの部分のみが助剤として働くことになります。その分を見込んで多めに使うという手もありますが、そのような使い方は経済的とは言えないので、あえてお勧めはできません。
日本で販売されるほとんどの酸素系漂白剤は過炭酸ナトリウムなので、ここでは「酸素系漂白剤=過炭酸ナトリウム」として解説しました。ですが、酸素系漂白剤にはそのほかに「過ホウ酸ナトリウム」「過酢酸」などがあります。これらの酸素系漂白剤については、上記の説明は当てはまりません。
炭酸塩を固形石鹸に混ぜると、石鹸が乾燥しすぎるからです。
炭酸塩は、周りのものから水分を奪い取るはたらきがあります。石鹸に炭酸塩を混ぜると、石鹸の水分を吸収して空気中にどんどん放出し、石鹸をカチカチに乾かしてしまいます。そうなると、なかなか溶けない使い勝手の悪い固形石鹸ができてしまうのです。
また、炭酸塩を混ぜた固形石鹸は、時間が経つと表面に炭酸塩の結晶がヒゲのように生えてきて見た目も良くありません。
それに対し、ケイ酸塩は濃い水溶液(水ガラス)の状態で石鹸に混ぜます。水ガラスは、水分を含んだ状態で安定しているので、石鹸の水分量(15~20%)を適度に保ってくれます。これが、固形石鹸にはケイ酸塩が適しているとされる理由です。
粉石鹸の場合は、石鹸の水分を吸収して結晶化する炭酸塩の性質が、粉石鹸をサラサラに保つはたらきをします。これはむしろ都合が良いので、粉石鹸には炭酸塩を加えるのです。
2018年3月改訂(2009年11月初出)
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