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好きな方を選べば良い
固形石鹸(脂肪酸ナトリウム)、液体石鹸(脂肪酸カリウム)、それぞれに長所短所があります。ご自分の体質や生活様式に合った「好きな石鹸」を選べば良いでしょう。
肌への刺激:固形の方がやや低刺激
固形石鹸(脂肪酸ナトリウム)も液体石鹸(脂肪酸カリウム)も肌への刺激性はそれほど高くありません。
敢えて言えば、脂肪酸ナトリウム(固形)のほうがやや低刺激です。しかし原料油脂や配合成分によっても使用感は大きく変わるので、固形か液体かという比較は難しいでしょう。
洗浄力:固形が強い
脂肪酸ナトリウム(固形)のほうが優れていると言えます。水分が少なく、純石鹸分の割合が多い為です。
液体石鹸の純石鹸分は30%
液体石鹸は純石鹸分(脂肪酸カリウム)の割合が製品全体の30%程度。残りはほぼ水です。石鹸分が少ないのでその分洗浄力も落ちるという理屈です。
何故30%しか無いのかと言えば、石鹸分がそれ以上になると容器の中で固まってしまう為です。
液体石鹸にはアルカリ助剤が入れられない
例えば洗濯用粉石鹸には炭酸ソーダ(炭酸塩)などアルカリ助剤が配合されていて石鹸の洗浄力を助けます。(粉石鹸は固形石鹸を砕いて作ります)
一方、洗濯用液体石鹸の殆どはアルカリ助剤が配合されていません。液体石鹸にアルカリ剤を入れると固まってしまう為です。このような差異も洗浄力の差に繋がります。
取扱い:液体が手軽
溶かす手間が少ない分、液体石鹸のほうが扱い易いと感じられる事が多いようです。
コスト:固形がお得
先に述べたように、液体石鹸は製品重量の30%位しか石鹸分がありません。残りはほぼ水です。一方、固形石鹸は純石鹸分が90%以上を占める製品が殆どです。
従って、同じ重さと価格であれば、固形石鹸を買う方が沢山の石鹸分を得られます。
ゴミ:固形が少ない
これは固形石鹸に軍配が上がります。固形石鹸は、そのほとんどが紙やプラスチックで軽く包まれているだけ。ゴミの量は多くありません。
一方液体石鹸には容器が必要です。容器ごと次々と買い換えればゴミが増えます。液体石鹸を使う場合はできるだけ詰め替え用を使いましょう。