石鹸は界面活性剤
石鹸は界面活性剤です。5000年もの昔から、人間は石鹸という界面活性剤を利用してきました。
界面活性剤の働き
界面活性剤とは、本来は馴染まない物同士(例:水と油)の間を取り持ち、馴染ませ混じり合わせる事が出来る作用を持つ物の事です。
界面活性剤はどのようにして汚れを落とす?
例えば洗浄に利用する場合。石鹸の界面活性作用は、本来混じり合わないはずの水と油汚れを馴染ませます。馴染んだ油汚れは水の中に取り込まれ、洗い流されます。
洗浄の他にも
洗浄の他に、界面活性剤は以下の様な使われ方をしています。
- 乳化
- 分散
- 帯電防止
- 殺菌
家庭用品品質表示法
家庭用品品質表示法では、人が作り出した界面活性剤を「石鹸」と「石鹸でないもの」に分けています。「石鹸でないもの」は「合成界面活性剤」と呼ばれます。
石鹸だけが特別扱いされる理由
なぜ石鹸だけが特別扱いされているのでしょうか。
それは、製法がほかの界面活性剤に比べて格段にシンプルである為です。加えて、水で一定以上に薄まるだけで界面活性作用を速やかに失うという特有の性質を持っている為でもあります。
2022年6月改訂