一般家庭で使用された洗剤に含まれる酵素が環境に重大な影響を及ぼす心配はまずありません。主な理由は以下の2つです。
そもそも使用量が少ない
一般家庭の洗浄に使われる酵素はごく微量です。また、酵素入りの排水は下水や浄化槽に流れこんだ時点で相当に薄まっています。
そのため、環境に影響を与えるほどの量の酵素反応が起きることは考えにくいと思われます。
微生物により分解される
酵素はタンパク質からできています。環境に放出されると微生物などの作用を受けてすみやかに分解されます。
分解された酵素は当然ながら酵素では無くなっているため、酵素反応を起こす力も失われています。
2020年2月改訂(2009年11月初出)