洗濯用石鹸には、粉石鹸、固形石鹸、液体石鹸があります。ここでは洗濯機での洗濯に使われる、洗濯用粉石鹸と洗濯用液体石鹸について考えます。
粉石鹸
アルカリ助剤入り(炭酸塩入り)粉石鹸
全体の重量の純石けん分が50%以上と規定されています。
洗浄力が強く、洗濯機での日常着の洗濯に適しています。
炭酸塩の配合割合は、商品によって15~40%と様々です。毎日の洗濯には、炭酸塩30~40%配合の粉石鹸が適しています。
こんな時にお勧め
- 汚れの激しい洗濯物が多い。
- 水の硬度が高く金属石鹸(石鹸カス)が出来やすい。
- 多人数が入浴した風呂の残り湯を洗濯に使っている
無添剤粉石鹸(純粉石鹸/無添加粉石鹸)
全体の重量の純石けん分94%以上と規定されています。洗浄力は穏やかです。
汚れの激しい洗濯物を洗う時は全体の使用量の30~40%を炭酸ソーダに置き換えると安心です。(炭酸塩30~40%配合の粉石鹸と同じ状態にする)
こんな時にお勧め
- 毛・絹等でできた衣類の洗濯。
- 手洗いを必要とする繊細な衣類の洗濯。
※手洗いをする時は、石鹸液に小さじ1~2のセスキ炭酸ソーダを加えると洗浄力が安定する。
炭酸ソーダ(炭酸塩)の役割について
炭酸ソーダ(炭酸塩)とその役割については、「石鹸助剤として使われるアルカリ剤」を参照してください。
液体石鹸
液体状をした石鹸のことを一般的にこう呼びます。
炭酸ソーダ(炭酸塩)のようなアルカリ助剤は殆どの場合含まれていません。
洗浄力は穏やかです。激しい汚れ物が多い、水の硬度が高い等の条件下での洗濯には不向きです。
日常の洗濯に使う場合には、炭酸ソーダ(炭酸塩)を洗濯液に加えると良いでしょう。炭酸ソーダが手元に無い時は過炭酸ナトリウムで代用できます。
こんな時にお勧め
- 毛・絹等でできた衣類の洗濯。
- 手洗いを必要とする繊細な衣類の洗濯。
- 粉石鹸で洗濯している途中で泡が消えてしまった場合の追加用。
2020年2月改訂(2013年1月初出)