汚れや素材によって温度を決める
基本的に、洗濯液の温度は高いほうが汚れが良く落ちます。しかし、高すぎると色落ちしたり、布地を傷めることもあります。
「綿」「麻」は熱いお湯で洗える
綿や麻の衣類は高温での洗濯に耐えます。
色落ちの心配不要の「白物」であれば尚更です。時には牛脂やパーム油等が主原料の高温洗濯向き粉石鹸とお湯で洗うとすっきりします。
できれば濯ぎもお湯を使いましょう。汚れが良く洗い流され、また石鹸カスも残りにくいので、洗濯槽の黒カビ抑制にも役立ちます。
「合成繊維」は30℃まで
合成繊維の中には高温に弱い種類があります。取り扱い表示を確認しましょう。大まかに言って、洗濯液の温度は30℃程度が適切です。
再汚染に要注意
ポリエステル等の合成繊維は再汚染しやすい傾向にあります。
再汚染とは、一旦繊維から離れた汚れが再び繊維に戻って衣類を汚すことです。水温が高いと再汚染も起き易くなります。
水道水の温度
条件によって変わる
水道水の温度は、季節により、また地域により、大きく異なります。
20℃より低いと、石鹸の洗浄力はガクンと落ちます。
風呂の残り湯を賢く利用
お風呂の残り湯は冬でも20℃以上を保っている事が多くあります。是非利用しましょう。
きれいに入った後の残り湯なら、1回目のすすぎにも十分使えます。
「洗濯上手こつのコツ」(婦人之友社)P.17より
2023年8月改訂(2000年8月初出)